省エネ法の対象事業者は、エネルギー使用量の報告義務が課されます。そしてその報告は各種エネルギー使用量を原油換算した値で行うことと定められていますが、同等クラスの電気式ヒートポンプ(EHP)に対して、約15%も少ない値となります。ガスヒートポンプ(GHP)を使えば、より少ないエネルギー使用量での報告が期待できます。
【試算条件】
EHP:公表されているAPF値から年間電力消費量を算出し、原油量に換算
GHP:JISのAPF算出基準に基づき、年間のガス消費量、電力消費量を算出し、原油量に換算*ガス種は13A(45MJ)
GHPは天然ガス・LPガスを利用し稼働しています。天然ガス・LPガスは、化石燃料の中でCO2の排出量が最も少ないエネルギーです。呼吸機能や眼の粘膜に刺激を与えるSOx(硫黄酸化物)や煤塵の排出はほとんどゼロです。
暖房時にはヒートポンプに加えてガスエンジンから出る廃熱を利用して、運転します。除霜運転がない為一気に暖めることができ、寒い朝もビル内を短時間で快適にします。
ガスを熱源とするため、ファンなどの補機類以外には電力を使用しません。
消費電力は、16馬力相当でわずか0.60kW(暖房時)と空調に掛かる電気代をミニマムにします。
電気ヒートポンプ方式と比べ、受電設備が小さくて済みます。
ガスヒートポンプエアコンは、室外ユニット内にあるコンプレッサーをガスエンジンで駆動し、ヒートポンプによって冷暖房を行う空調システムです。
基本的な仕組みは電気式エアコン(EHP)とほぼ同じですが、GHPでは電気式モーターの代わりにガスエンジンを使用します。
グリーン購入法(国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律)とは、環境負荷の少ない商品の普及を促進する法律です。この法律は、国等の機関にグリーン購入を義務づけるとともに、地方公共団体や事業者・国民にもグリーン購入に努めることを求めています。GHPは、右記判断条件をクリアし、グリーン購入法に適合しています。
※ガスヒートポンプチラーは、判断条件の対象外となります。